ギョーザ被害に想う。
2月 16, 2008 — 23:54

中国産の食い物が危ない!といろんな人が言っているけど、そんなことをいくら言ったところで、
生きていくためには依存しなければならないという事実も忘れてはいけない。

「ギョーザに殺虫剤が含まれていた」と言うことはもちろん問題だけど、もっと問題なのは「そんな
(何が入っているのかもわからないような)危険なものを日々食わされて居るんだ」という現実なのではないでしょうか。

目の届きにくい遠いところで作っているからこそ神経質になるべきなのに、フタを開けてみれば、とにかく食えればいいんじゃねぇ?
安ければいいんじゃねぇ?的なシステムで製造販売されていたりする。でもって消費者も、食えるからいいじゃん!安いほうがいいじゃん!と、
それを容認(あるいは気が付いてない)している。

残念ながら、現状の自給率では(ある程度リスクのあるにせよ)外国からの食料に頼らなければ国を維持出来ないというのが現実。

だとしたら、何をするべきか。

「畑を増やして野菜を沢山作って自給率を上げる」などと言うアナタは、自分でやってみて下さい。理想だけでは「○は地球を救う」
のと同じレベルです。

理想に対して努力をすることが無駄だとは言いませんし、必要なことだとは思いますが、
それよりもまずは自分の置かれている立場を把握し理解すべきでは無いでしょうか。

自分的には、急に野菜作りは出来ないし、かと言って有機や無農薬で安全(・・・かどうかはさておき)と言われている(高価な)
食料だけで生活することは出来ないので、とりあえず「これは大丈夫か?」「食えるのか?」などと、日々気を付けてみることにします。
難しいことや大きなことを言ったところで、現実はこんなもんでしょう?という開き直りですが、
こういうのが今一番必要なのではないのかなぁと。

「食育」という言葉が聞かれるようになって久しいですが、それ自体は良いことだと思いつつ、
何か根本的なことが抜けているような気がしてならない今日この頃。

皆さんの今日の晩ご飯、大丈夫でしたか?

うちはかなり怪しげでしたが、完食しました。(爆

 


Comments:
  • gakudan

    流石の視点に大いに賛同します。
    食の業界にたずさわって生活の糧を得ておりますが、中国加工品については諸々の点で、大分以前から不安を禁じえない状況の食材を扱ったりして参りました。
    「安価でよいものを」
    と云うのが資本主義原理なのでしょうが、度を越えた状況が当たり前となってしまった現況、食の世界に於いては、
    「安いからには(良し悪し全て含め何らかの)訳が在る」
    と云う、味覚的観点以外の見方は承知置きが必要ですし、実際口にする本人は、今、其れを選んだ自分自身への覚悟?が必要だと云う事かと思います。
    要は、リスクの背負い方にあるかと思います。
    其れよりも問題なのは、ご指摘の通り、現状把握の無責任化で、実際物事に関わっている自分自身の無責任化~責任転嫁の姿勢でしょう。
    頻繁に話題に上る、現在の学校教育に於ける親のスタンスの在り方が象徴的かと思います。
    とても共感できる記事として拝読させて頂きました。長文、失礼致しました。
    的外れだったら御免なさいませ!

    2月 17, 2008 — 4:54
  • umigaeru

    ついに食の世界にも格差が生まれそうですね。

    2月 17, 2008 — 8:21
  • >gakudanどの。
    現場からのご意見ありがとうございます。
    庶民な自分としては、安くて良いに越した事はないんですが、
    資本主義の観点から見ると、そんなものは存在しないんですよね。
    これからはある程度リスク覚悟で安いものを選ぶか、
    少々高くても安全なものを選ぶか、
    どちらを選ぶのも消費者の責任ですから、という
    時代になってきたんだなぁと思います。
    何か起これば、××が悪い・自分は悪くないと騒ぎ立てる
    傾向がある昨今、問題の内容は別として
    良い教訓になったのではないかと思います。
    >umigaeruどの。
    食の格差なんて今に始まったことじゃないでしょう?
    世界レベルで見れば、金も食い物も無くて死んでいく人間だって居るんですから。

    2月 21, 2008 — 8:57