ペンキ塗り作業のため、某所に着いたのは午前0時過ぎ。
で、4時起床。
環境保護のためには、睡眠不足も致し方なしとは言いませんが。
ウミガメが産卵にやってくる某海岸で、この時期は卵が孵化する時期ということで、
管理人(ボランティアの漁師)から、出張中の管理を依頼されたという、某所スタッフの方々と海岸へ。
孵化場(あらかじめ卵を集めて保護しているところ)に行ってみると・・・。
居ますよ、小さいのが。
テレビでは良く見かける姿ですが、実物は思いのほか小さい。
でもって沢山。わらわらと居ます。
孵化場はワクで囲まれているので、海にたどり着けず右往左往しております。
これをこのままにしておいては、何をしているのだかわからないので、
拾い上げて海に放流するというわけです。
波打ち際に離してやると、うまいこと波に乗って泳いで行く奴も居れば、ひっくりがえって一向に進まない奴。寝ているのか、
じっと動かない奴・・・などなど。
カメ社会にもいろんな奴が居るというのが良くわかります。
一通り放流し終わった後で孵化場に戻ると、
新たに生まれてたりしますが、そんな奴も忘れずに放流します。
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と、まぁ保護してある分についてはこんなところなのですが、
これ以外にも埋まっている卵はあるわけで。
当然そんな卵から生まれた小ガメは、自分の力だけで海に行かなければなりません。
海岸には、そんな小ガメの歩いた足跡が無数にあります。
流木・ごみ・タイヤ溝・雑草というような障害が、たくさん仕掛けられた国定公園の海岸。
保護されなかった小ガメの一生は、まずこれらを乗り越える苦難から始まります。
0.0002%と言うウミガメの生存率。
せめて海にたどり着ける率だけでも、100%に近づけられないものですかね・・・。
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ゴミの山で途切れた足跡を見ると、何が国定公園なのかと、情けなくなりますね。
別にエコロジストでは無いけれど、いろいろと考えさせられます。
ご苦労様でした
あの睡眠不足の4日間が終わって、今日までは朝8時前くらいに最後のパトロールを続けてます。
結論から言うと、あれが一番大変な日々でした。
そうだなぁ、小さい体で一生懸命生きてる、子亀をみると考えさせられます。
しかも、生まれてきたときは、涙で濡れた瞳にいっぱい砂がついて・・・
これでも国定公園、これでも海亀保護条例の制定された県・・・沖合いは早朝から底引き網漁船が行きかいます。人間の利害のなかでは地球を守ることなんて不可能なのかもしれませんね。
私はウミガメの子供が海に帰るシーンなんてテレビでしか見たことがありません。うらやましいかぎりです。
人間と自然でどう折り合いを付けていくか・・・。その国定公園の状況も我々人間の経済活動のなれの果てなのですから、自分たちも同罪なのかもしれません。難しいですね。
でもきっときれいにすることもできるはず!とポジティブに考えるようにしています。
>mifinoさん。
錦江湾(鹿児島県の内側)には居るみたい。<イルカ
離島行の船に良く一緒に泳ぎに来るとか?
うちも耳が弱い(頭はもっと弱いが)ので、
スキューバはどうかと思ったんだけど、
ただいま練習中です。
慣れれば意外と何とかなるかも・・・と。
>がくだんちょうどの。
テレビでよく見かける姿形なのですが、
実際はほんとに「小さい」んです。
あれが、畳のような大きさの亀になるには
大変な事なんだなぁと。
>依頼人さん。
朝4時に起こしていただきありがとうございました。
おかげで良い体験が出来ました。
人間の利害が自然の亀にまで影響するなんて、
全く愚かな話ではありますが、
出来る事から何かやっていきたいですね。
>やまちゃん。
関東のほうでもウミガメがやってくる海岸とかあったらいいですよねぇ。
見ると人生観が変わるくらい、感動的なんですが・・・。
自然の事を考えたら人間が居なくなるのが一番良いんでしょうけど、
そういう訳にもいかないですから、
せめて出来ることをして、折り合いをつけていくことでしょうね。
皆の意識が変わるだけでもと思うのですが、
ここが一番難しいかも知れないですね。
なんだか本当に自然がいっぱいなところなのね。
ちょっとうらやましい。こっちでは絶対体験できないもんね。
イルカとか見れるの?
私スキューバーは体質的にちょっと無理なんだけど、そういうのもやってみたかったり・・・。