車を買いに行く。2
12月 2, 2008 — 22:09

(前回よりつづき)

総勢数名とは言うものの、赤の他人同士で宴会などするわけでも無いので、車窓の景色を眺めながらぶらり一人旅状態です。

IMG_0664 (たまには何か見に行きたい。)

市内の賑やかなところを一通り走り抜け、

IMG_0665 (某氏実家最寄り。)

住宅街を通り、

IMG_0666 (車内灯が一部しか点いてないのですが・・・。)

トンネルを抜けたら、

IMG_0667(横になって寝られる高級ツアーバス。)

なにやら観光地がありました。そして反対側には、

IMG_0669

海の向こうに桜島。鹿児島市内→国分方面にかけては海沿いの国道を走るので景色がとても良いのです。時間は昼下がり。
良い景色を眺めながらしなければいけないのは、やはり弁当を食うことだろうと思って、
バスに乗る前に本物の駅弁を鹿児島中央駅内で買っておいたのでした。黒豚だの鳥めしだの有名・名物駅弁がたくさん売られている中で、
今回チョイスしたのは、出水・松栄軒の「いかめし」
なんでだよ!と言いたい方も多いかと思いますが、私的には名物やブランドをもって売ろうとする弁当が多いなか、
あえてそうでは無いものを出してきた心意気を評価したいと思うのです。びみょーに○クリ感がありそうですが、それならばなおさら賞味して、
本当のところを確かめてみなければなりません。

IMG_0672 (いかめしだねぇ。)

「いかめし」と言えば北海道・
森町の阿部商店製
があまりに有名ですが、食べるものならたいていのモノは揃う、地産地消の鹿児島・いかめしだって作ります。
雰囲気はどちらも甲乙付けがたく、同じモノ?のような気がしないでも無いですが、食べやすいサイズに切ってある分、
こっちのほうが好印象ですね。味は北海道のものより少し甘めになってまして、いわゆる鹿児島の味な感じ。
いかめし一本勝負な北海道のモノと違っておかずが添えられているのですが、こちらの味付けがシンプルな分、
いかめしの濃い味とバランスが取れてなかなか良い感じ。このあたり、オリジナルを見て考えたのかどうかはさておき、
工夫されているように思えました。○形屋あたりでたまに行われる物産展を待たなくても、いかめしは駅で買えます。鹿児島の皆さん、
覚えておきましょう。

IMG_06714 (良い景色と良い弁当があれば、旅は幸せである。)

IMG_0675 (弁当の友)

あ、もちろん、飲み食いしてるのは路線バスの中です。念のため。ちなみに先ほど爆睡中だった人も、食事の後の昼寝状態なので、
割と当たり前の光景・・・?

—–

昼飯中でもバスは走り続けています。

IMG_0673 (結構、競ってる。)

JRとのデッドヒートも。反対車線では車が2台ひっくりがえってました。なんでだ。

—–

飲み食い終わって一眠りしたら、国分の市街地を抜け山道に差し掛かっていました。ここは長い上り坂が続く道。爆音と黒煙を出しながら、
結構いい勢いでバスは走ります。

 


IMG_0676 (地元高校生が2人乗ってきた。)

坂道を上りきると、「牧ノ原ドライブイン」という 山の頂上にあるドライブイン前のバス停に着きました・・・
がバス停に誰も居なかったのでスルーされました。 トイレ休憩くらい無いのかと思っていると、少し走って「牧ノ原」というバス停で停車。
時間調整するとのこと。

IMG_0681 (バスターミナル。)

目の前に広い駐車場があるのに、バスが停まっているのは路上。しかも交差点内。結構車通りがある道なのですが、
そんなことは意に介さないという感じでエンジンを止めたドライバーは、目の前の商店で店主と雑談しながらお茶を飲んでいます。
外に飲み物を買いに行く乗客もいたりして、時間調整という休憩時間は実にのんびりと流れていきます。

IMG_0682 (午後の縁側みたいな空気感。)

やがて思い出したかのようにバスは走り出します。

IMG_0684 (コピー屋?)

この時期の畑は、サツマイモの収穫が終わったところみたいです。イモを満載したトラックをそこらじゅうで見かけました。
しばらく走ると、昔鉄道が走っていた頃はそこそこ栄えていたような風情が残る、岩川(いわがわ)に到着。ここで数名乗客が降車。

IMG_0685 (岩川バス停・徒歩ゼロ分。)

バス停前の「お菓子の上野」さんではリニューアル2周年を記念したセールを行っている模様です。「あまざけ」という張り紙と、
クリスマスの飾り付けがかなり高い次元でマッチしているこのお店。どんなお店なのかは、自分の目で確かめて来て下さい。
甘酒と頂くケーキが一体どうなのか、これを読んだ誰かがレポートをすること!以上。

そしてこのバス旅もあと少しです。

(つづく。)