宮崎の旅から早いモノで一ヶ月。いい加減にしないと旅の記憶も薄れ気味ということで、今回が最終回。完結しますよ。
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宮崎空港を後にして、大隅半島某所を目指します。そこには食べ物、特に甘味については非常にうるさいと、
私が勝手に思い込んでる方がおりますので、入手したお土産二品をご賞味頂こうという訳です。まずは海岸線を一路、南下します。
南国気分なら鹿児島でも味わえますが、宮崎はさらに上を行く南国リゾートって感じがします。ただ道路を車で走るだけでも、
なんかちょっと違う。ここは是非屋根が空いたカブリオレなんかで走ってみたいものです。気持ちいいこと間違い無いでしょうね。
しばらく走ると、バイパス沿いに展望台があったのでせっかくだから寄ってみました。
高台から見下ろしてみると、眼下には小さい集落?があります。これは何かのリゾート地?なんでしょうか。
普通に人が生活している場所だとしたら、あまりに贅沢な立地ですが・・・でも台風が来たら大変かも知れないけど。
見えてる海は懐かしの太平洋ですね。東シナ海と太平洋。同じ海なのに感じるモノは何か違う気がします。少し走ってふと見た海は、
空と同じくらい青いのでした。こんな風景が日常的に拝めるのって、贅沢だと思います。遠くにうっすら見えるのは四国?でしょうか。
さらに少し走って、堀切峠というところに来ました。
日本にもこんなところがあるのだなと。思い知ります、この風景。しばらく走ると、鬼の洗濯板?な海岸がありました。
一応名勝地なんでしょうか、他にも写真を撮ってる人がたくさんいました。
遠くから見ると、護岸工事された磯場のようにも見えるのですが、これが自然の作用で作られた天然のものだというのだから驚きです。
規則正しくまっすぐにならんだ岩が印象的でした。よく見ると何かを捕っている人がいましたよ。海岸沿いの景色を堪能したら某所へ向かいます。
到着したら早速試食。まずは長饅頭から。
相変わらずの、「当日中に~」という文句が目につきますが、無視して開けます。そこには細長い大福・・・
じゃなくて長饅頭がぎっしりと。一つ手に取ってみると「おおぅ!」と驚くほどの柔らかさに驚きます。この感触はまさに大福・・・じゃなくて、
長饅頭ならでは、なんでしょうか。たまらず一口頂いてみますと、これ以上無いというほどのふんわり加減と同時に押し寄せる、
かんぴょう巻きのかんぴょうのごとく、モチに巻かれたあんこの甘さ。その甘さたるや、
その辺の砂糖を口一杯に詰め込んで蜂蜜を飲んだようなレベル・・・どころではありません。甘いもの好きな自分でさえも食べたことが無い、
恐ろしいほどの甘さ。今まで、岩手の行商おばちゃんが売り歩いている、モチに入っているあんこが最強と思っていましたが、
これを軽く超えましたね。これを行列を成してまで買い求め、食べまくるというのだから恐るべし宮崎・・・と思いかけたところで、
もしかしたら九州南部ではこのくらい当たり前なのか?と思って、一緒にご賞味中の某氏(味にうるさい)をチラッと見てみると、
一口食べたところで戦線放棄した模様。黙ってコーヒーをすすっていました。それくらいに甘い長饅頭。中身のあんこ(こしあん)
にはヤラれますが、激シブい抹茶か何かと一緒なら美味しいと思います。というか、あのふんわり感はちょっと他では無いかも。さすがは名物。
さすがは「当日中に~」(ちなみにあんこを包んでいるのはモチではなく、米粉を練ったモノだそうです。どちらでもいいですが。)。
つづいて食すは鯨饅頭です。
これのどこが鯨なんだろう?という疑問が頭一杯に広がる見た目ですが、食べてみると甘さも控えめで食べやすいこと、この上なし。
平たいモチを両側からようかんで挟んであるのですが、しかし妙な格好をしています。なんだこれは。味の安心感と、
見た目の不信感が微妙なところでバランスしている一品。空港へ行った際には是非お土産に。
買って帰らないと宮崎に行ったと認めないというのは、某S氏の弁。
というわけで、ラーメン目当てのはずが最終的には何が目的だったか忘れてしまう、いつも通りのナイスな旅でした。
次回はどこに行くかなぁ!?
久々にGoogleMapを見ていて気がついたんですが、ストリートビュー出来るところがとても増えてる・・・
というか都内ならほとんどの場所が見れるようになってますね。凄いなぁと思いながらいろんなところをグリグリと見て遊んでいたのですが、
これ将来的にはどうなるんですかね。
行ったところもそうでないところも、画面をグリグリ動かしていると、何となく一度行ったような気分になれてしまいますから、
これのおかげで旅行しなくなりました!っていう人が出てきてもおかしくないところまで来ているような・・・気がします。
昔良く歩いていたところを、あーあそこどうなってたっけ?とか思い出したい人には良いサービスですけどね。
近くの橋には霜が張っていました。今年初めて?じゃないでしょうか。
気が付けば11月も後半。そりゃ寒くなるよとも思うのですが、今年は直前まで暖かい日が続いていたので、
ここ何日かの急な寒さに全くついて行けてません。。。
昨日から宿泊している子供たちと、朝の散歩を兼ねた史跡見学(園内にある)に行ってきたのですが、いやほんとに、もう冬の朝ですね!
というくらいの寒さ。
史跡の説明のために早朝からわざわざ来て頂いた某学芸員氏もいつも以上にテンションが低かった様子でしたが、
お疲れ様でした。
(トークの滑りもイマイチだったのは気温には関係無い様子でしたが。)
この寒さなんで紅葉も・・・と思って園内を歩いていたのですが、まだ5分くらいというとこですね。
もう少し見栄えがするようになったら、写真でも撮影したいなと。
忘れたころにやってくる、宮崎へのドライブ続編・・・の前に、
結局やりくりがつかず飲み会に顔を出せませんでした。お誘い頂きながら申し訳ありませんでした。>ぱるさん。
と、この場でお詫び申し上げます・・・。
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さて。朝の山道を堪能したあとは、
朝早く開店していて油断していなくても速攻で売り切れるという高岡の長饅頭を入手すべく走り出す・・・
前にちょっと見かけた樹木について。
もちろん、ベンチ=イスノキでは無いのでしょうけど、明らかに狙ってますね。本当のイスノキは後ろに見える木なんですけど。
この辺までくると、先ほどまでの爽やかな感じはすっかり無くなり、少々殺伐とした気分になってきます。
何しろあれだけ下ったからには上らないといけないわけで、今はまさにその最中だからです。急な石段を死にそうになりながら上っていると、
石の隙間から変な色のミミズが顔を出しました。畑にいるような地味なやつとは違った、まるで水ようかん
(あずき)のような紫色とテカり具合。
奴は左の隙間から右の隙間へかけて、もっそもっそと移動しています。変な色だなぁと思って観察し始めたのですが、
動きから察するにほぼ等速で移動しています。普通のミミズなら終端が見えてもいいはずの時間が経過しましたが・・・まだ移動しています。
早朝の渓谷で私は思いました。どれだけ長いんだと・・・。
その後一向に終わりが見えないミミズの姿に自分の人生が垣間見えるような気がして少し嫌になりつつも、
引っ張り出して本当の長さを知りたい衝動に駆られましたが、激しく後悔しそうだし仮に長さが判明したとしても、
おそらく公開出来る画像にはならないと思えたので、先に進むことにしました。誰か奴を見かけたら、そのときはよろしくお願いします(何を?)
。何とか坂道を上り終えて駐車場に戻ると、そこには外国人観光客がたくさんいました。朝からご苦労さまです。
吊り橋を後にして、長饅頭目指して走り出します。というか、正直ラーメンだけ食えればあとはどうでもいいと思っていたのですが、
S氏の強い薦めもありますし、何しろラーメン屋のオープンまではまだまだ時間があったので。1時間ほど走って着いたお店には、
まだ早い時間だと言うのに人がたくさん。前評判通りの凄さでしたが、無事に入手出来ました。
当日中にお召し上がり下さいという文字が少々鼻につきますが、
某所でワイワイ食べようと思ってここでは未開封。その代わりに近くの「道の駅高岡ビタミン館」で、
醍醐ソフトクリームを食べてみました。機械が不調なのかこんなものなのか、ちょっとザラついた感じがしましたが、
普通のものよりコクがあって美味しかったですよ。それにしても、ここのフェンスに絡まっていた植物。
なんですかね、これ。葉っぱからすると豆っぽいですが。所変われば品変わるとは言いますが、謎が多すぎ。宮崎。
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ソフトクリームを食べて、そろそろ軽食だけでは腹が持たなくなってきた頃になって、ようやく今回のメインであるラーメン屋に到着。
開店と同時に入店。注文するは家系ラーメン。
増量した海苔が凄いことになっているのは、家系ならでは!と感心しつつ、早速食す。気になるその味は・・・。
まぁ良く再現されてるけど・・・なレベル。本当の(というのも最近は怪しいけど。)
家系と比べると臭みが少ないせいか洗練度が高く感じられて、良く言えば食べやすい。悪く言えば物足りない、というところ。麺はといえば、
普通の麺の幅を広くしたようなきしめん状のモノで、本来の極太麺とは少々雰囲気が違う。けど手近にあるもので何とかしました!
という心意気は評価点。その上この店が良いところは、
替え玉が出来ることですね。家系で替え玉なんて初めてなんですが、これは良いシステムですね。他も見習って欲しいです。
久々の味ということと、またしばらくの食い溜めということで、ガツンと食って置きました。
ラーメンを食べたら、これまた宮崎に行ったら買ってこなければいけないという鯨ようかんを買いに宮崎空港へ。
ほんとにこれを買うためだけに空港へ行きましたが、
本来空港とは飛行機を利用する人のための施設であって、ようかんを買うための場所ではありません。
たかだかようかんのためだけに激しく寄り道をするのは、一般常識からは逸脱した行為だと思いますので、
くれぐれも真似をされることの無いように。
早く持ってこいという催促メールが届いたりしましたが、オレオレ詐欺が横行するような昨今。そんなメールは気にせずに買ってきました。
先の長饅頭でも感じたことですが、饅頭にしてもようかんにしてもなまものだってことくらいわかりますよ・・・。そんなに目立つように書かなくても。。。
(つづく。)
最近話題になってる景気対策のこと。
何らかの形でもいいのでお金がもらえるのは、万年不景気な我が家の経済にとって大変喜ばしいことではある。が、
しかしこの場合はどうなんだろう。そのお金は、元々は国民から巻き上げた(悪気があるので思った通りに書く。)税金じゃないのか。
国債だったり何かの裏金だったりするのかも知れないけど、いずれにしても給付というより還付と言うべきではないかと思う、今日この頃。
(票集めでも何でもいいんですけど、これによってまた赤字国債発行!
なんて事になれば本末転倒だと思うのですがね。まぁそんな先の事まで考えていないって事なんですかね。)
ラーメンを求めて宮崎へ。早朝の峠道を綾の照葉大吊橋に向かう一台の軽自動車。
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直前の地図チェックで最短だと思われた経路をたどるべく、県道26号へ入る。地図上でも細かく激しくうねる線形が描かれていたので、
厳しいかも?という一抹の不安はあったものの、こういう道を走るのはいつものことなので、気にせず進んだ・・・が、
結論から言うとこれがとんでも無い道で・・・。山あり谷ありは当然として、激狭路・キリ&ブラインドカーブで見通し悪し・
路面に川が流れてる・ガケ崩れしまくり・落石&倒木多数・常時野生動物飛び出しなどなど・・・。
都城出身のS氏以外の一般人には間違っても勧められないほど。
一応ところどころバイパスを作っている様子ですが、今のところ全くお勧め出来ないルートです。
昼間はブラインドカーブでの対向車が怖い(カーブミラーなんて立ってるだけで大半はミラーが無かったり、変な方を向いていたり・・・。)し、
かといって夜間に走って事故でも起こそうものなら、発見されるころには死んでしまってるかも知れません。途中民家など全く無い上に、
携帯は圏外ですから。というか、実は2,3台落ちてるんじゃないかと思えるような場所がそこらじゅうにあるし。
あまりに本気走りだったので写真がこれしかありません。動物もたくさん見ました。
・シカ×多数
・ネコ×3
・タヌキ×4
・イタチ?っぽい何か×2
・野ウサギ×多数
・路上徘徊中のヘビ×1
・上から落ちてきたヘビ×1
などなど。カメラを構える余裕を与えないほどのサービスっぷりです。何とかたどり着いた大吊橋はまだ真っ暗。
吊り橋が渡れる時間になるまで駐車場にて仮眠を取ります。直前の疲れのためか、よく眠れました。
鳥の鳴き声で目が覚めたころには、すっかり夜も明けてました。山中だということを差し引いてもとても寒い朝。
上着なんて忘れてきたので、風邪を引かないように車中で待機。
しばらくすると係員のおじさんがゲートを開け始めたので、話をしてたら入れてくれた。本当のオープンまではまだ少しあるので、
ちょっと得した気分?
横浜のベイブリッジを歩行者サイズに縮小したような風情の吊り橋は、大吊橋と豪語するだけあってほんとに大きい。
そんな吊り橋で深い渓谷の上を渡るというのだから怖くないはずがない。しかも、朝露に濡れて良く滑る鉄製の通路には、
ちょっとしたシャレのつもりなのか、
ところどころ、下が良く見えるようになっている。そこを素人は、怖いモノ見たさで覗いてしまうのだが、
そこはもう、別世界。ヤバいです。欄干の向こうを見れば、こんな調子。
走ってくる観光バスが米粒大に見えるのを確認したら、さっさと渡りきる。こう見えても高いところは苦手なのだ。
吊り橋の先は散策路になっているとのことなので散歩がてら歩いてみることにする。
この道がかなり登山道寄りなルートだということがわかったのは、もう戻れないところまで来たところでのこと。
こんなところに道なんか造るなよなぁ?と思える無理やりなルーティング。路面も荒れてきたし、
まだ1キロ以上あるようなのでそろそろ戻ろうと思って振り返ると、
遙か上空に、見たことがある橋の姿。予定通りこのまま進むことに。
若干テンションが下がりながらも、強い日差しに押されるように歩を進めると、
などという木が生えていたり、
変なキノコが生えていたり、
何食わぬ顔でテクスチャを纏う木が生えていたりと、なかなか楽しいもの。
ダラダラ歩いて小さな吊り橋を渡るころには、すぐ足下に川が流れていました。
写真が多くなってきたので、いったん休憩。
(つづく。)