(つづき)
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翌日、屋久島への高速船が復旧し、何とか島までは行けたT。登山道が通行止めになっていて、奥までは行けなかったそうだが、
これは次回(KUと共に)再訪の対象とするのとのこと。今回は1泊のみ。
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最終日。市内で温泉に入ったTと空港で待ち合わせ、空港の食堂でカツどんとビールで乾杯。たまの休日にここまで波乱万丈?
な旅行をする奴も居ないだろうと笑いつつ、また来ると言って去っていった。
曇天に消える飛行機を眺めながら、何か安心したようなさびしい様な気分。
幾度と無く、誰かを見送るたびにそんな気分になるから、どうも空港は苦手だ。
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ということで、また平穏な?毎日を過ごす今日この頃。
(おわり)
(つづき)
とりあえず市内のホテルに到着したT。しかしいくら鹿児島市内と言えども台風接近にはかわりなく、どこも店じまい状態。
これではラチが明かないので、困ったときの頼みの綱。某崎キャンプ場のH氏に問い合わせをすると、こんな日でも開いている、
知人がやっている店があるということで、早速連絡を入れてもらう。
自分は仕事だったので、行くかどうか迷ったが、せっかくなので行ってみることにして、鹿児島市内へ。
道路には木片や何かの板が多数散乱しており、台風が通ったことを実感する。
一足先に着いたので、まずは一杯。
周囲を見渡すと、
地元の陶芸家?写真家?な、K氏の写真が展示されている。実は来店に際して、K氏にも連絡をしたのだが、
前日の飲み会で帰宅後玄関で寝てしまうほど飲んだおかげで二日酔い。
おまけに台風の大雨で愛車が浸水したそうで、残念ながらお会い出来ず。
Tはというと、ホテルから天文館にあるこの店まで、徒歩で向かっているという。せっかくだからと観光しているらしい。
転んでもタダでは起きないあたり。さすがである。
写真を一枚ずつ眺めつつ待っていると、ビール2杯目でT到着。飲み物をオーダーして、まず運ばれてきた料理がこれ。
皿に氷を盛って、その上に丸ごときゅうりが1本。だけ。
恐ろしくシンプルかつワイルドな1品目なのだが、こいつの凄いのはその「大きさ」である。直径5センチ長さ30センチ近い、まるでヘチマのようなきゅうり。丸ごと行け!というわけではなく、
ちゃんと切れ目が入っていて、4分割されるようになっているが、分割された1本が普通のきゅうり1本分あるわけで・・・。
でも普通のきゅうりよりパリッとしていて、うまい。夏向きな一品である。
さて2品目は、白鯛のカルパッチョ・・・なのだが、
こんなのが運ばれ来た。3人揃って「笑」である。一見ちらし寿司か?とも思えるような、豪快さなのだが、
良く見るととても細かく盛り付けられていることがわかる。これほど見た目が美味しそうで、かつ楽しくなる料理というのは、あまり見かけない。
早速頂いてみると、酢が効いていて、さっぱりとしたこれまた夏向きの一品。食べるのがもったいないなーと言いつつ完食。
基本的にこの三人は食うのだ。
3品目は、地鶏の焼き物。
炭火焼地鶏なんて言うのは良く見かけるが、炭に載せられた地鶏というのは初めて見た。ことごとくやってくれる店である。
ここ鹿児島では、刺身として食べることが多い地鶏だが、もちろん焼いたものも美味しい。程よい油加減で、しつこく無く食べれる一品。
4品目は、都内では一時期ブームになっていた、ミルカツ。ミルフィーユのように薄切り肉を重ねて揚げたカツ。写真は無いけれど、
これがまた恐ろしくうまい。どれくらいかというと、見た目と味と値段にうるさい、大阪のおばちゃんのようなTが、お代わりをしたほどである。
焼酎・カクテル・ジンジャーエール(自分は車だ)などで盛り上がりつつ、さらに料理をオーダーする。
三陸産ホタテのバター焼き。鹿児島で三陸のものが食べられるというだけで凄い。
うにスパ。うにがたっぷり入った、濃厚な味と香りが素晴らしい一品。
カマンベールの包み揚げ。居酒屋でよく出る餃子的なものを想像していたら、スイーツでした。でも、これがまた旨いから恐ろしい。
散々食った後は、やはりデザートだろうということで、オーダー。
奥の2皿は同じ品物なのに、盛り付けが変えてあって、違うものに見える芸の細かさ。見た目も味も、最後まで手を抜かない、
そんな店でした。
3人とも大満足し、また来たいとTに言わしめたこの店。機会があったら皆さんも是非行ってみて下さい。
(つづく)